コラム
2023.02.13
TOPIC「無垢のフローリングとは!!」
家づくり(新築・リフォーム)で使用する床材のほとんどが、木質系のフローリング材です。
基本的には、床の工事は内装仕上げ工事なので大工さんが行います。
いきなり床材・フローリングを大工さんが貼ってい行くのではなく、最近では上棟前に捨て貼り合板を貼って下張りを行っていることが増えております。
上棟前に施工しやすいことと、棟が上がると雨が入らなくなるので素の状態で床を貼っていくということから、上棟後の捨て貼りが今の家づくりでは流行っております。
工事の安全と雨の侵入の心配がない状況で、仕上げ工事ができるので捨て貼りは当然のようにほとんどの住宅会社で行なっております。
では捨て貼りの上に貼る、木質系フローリングには無垢材(単層)と複合(複層・集成材)があります。
一般的には、複合のフローリング材が多く採用されておりますが、無垢材のフローリング材にも最近は注目が集まっています。
◆無垢材とは
無垢材は天然の木を切り出し、一枚の板に加工したものです。
天然・自然の木ですので、独特の風合いや肌触り、木目の美しさや色味などが魅力とされています。
特にフローリング材として使用する場合は、木のぬくもりを素足で感じられることが人気であり注目を集めております。
◆複合(複層・集成材)との違いは
複合(複層・集成材)は、薄い木の板を接着剤などで貼り合わせた床材となり、人工的な木材です。
この複合に足して、天然・自然な木材(床材)が無垢材となります。
◆無垢材のメリット
無垢材は自然の木材なので、空気を多く含んでおります。
そのため、断熱性や保湿性が高くなり調湿性能にも優れております。
湿気の多い夏場などは、余分な湿気を無垢材が吸収し、素足でもベトベトしません。
冬などには、保温性が高いので足元が温かく感じますし、湿気が少なくても床自体が保湿するので、静電気を抑える効果があります。
また無垢材は、弾力性も高いので、足腰への負担も少ないといわれております。
メリットというか魅力となりますが、無垢材は、時間が経てば経つほど、艶や色味などが変化していきます。
1年・5年・10年と艶や色味を楽しめますし、家族とともに変化していくのです。
◆無垢材のデメリット
無垢材の魅力は時間が経てば経つほど味がでるとお伝えしましたが、逆にそこがデメリットになる場合があります。
湿度の変化により、膨らんだり縮んだりしますので、時間が経つと反ったり、割れることがあります。
新築の施工時に無垢材の水分を限りなく抜いたり特殊な加工をしたりと対策を練ったものもありますが、基本的には、反る、割れるという可能性は否めません。
また、無垢材は、自然の木、そのものですので傷もつきやすいですし、水にも弱いです。
ですので、お手入れやメンテナンスも必要となります。
但し、上記のことも経変変化の味わいとして無垢材を選ばれる方もいます。
◆無垢材の種類
無垢材の種類は、広葉樹と針葉樹の2つの分類に分けられます。
広葉樹は、固く重いので、傷が付きにくく、強度があります。
・オーク ナラ
・ビーチ ブナ
・チーク
・メープル
・ウォールナット
・パーチ カバ
・タモ
広葉樹系の床の無垢材は、種類の名称でもわかる通り、外国産材が多いです。
強く固く、傷が付きにくいので、家の中(内装)の床もですがウッドデッキなどの外部にも無垢材として採用されることが
あります。
軽くて柔らかいので、心地よい歩行や足の触りが特徴です。
・スギ
・ヒノキ
・パイン
・アカマツ
基本的に、日本の家づくりでの床の無垢材は、針葉樹系が多いと思います。
日本は針葉樹が育ちやすい環境も影響しておりスギやヒノキは、床材に限らず、日本の木造住宅の家づくりではかかせない材木となります。
また、ヒノキの床の無垢材は、住宅だけでなく、神社やお寺などで昔から広く採用されております。
◆無塗装と塗装済み
無垢材のフローリングは、無塗装と塗装済みがあります。
無塗装の場合は、現場にて塗装を行います。
その際は、お施主さまの好みに合わせて、色や塗装の種類を選ぶことができます。
塗装済みは、そのまま床に貼ることになりますが、最近は、お洒落な塗装(アンティーク・ビンテージなど)を施しております。
◆塗装の種類
また、無垢材を塗装する種類ですが、大きく2つに分かれます。
無垢材ならではの質感をそのまま感じることができます。
天然・自然の無垢材ですので、オイルも自然の素材を(植物油など)原料としたものが多いです。
また、無垢材にオイル(油分)を浸透させるので、床の表面に膜がないので傷はつきやすいのですが、調湿性があります。
ウレタンを塗りますので無垢材の表面に薄いウレタンの膜ができます。
耐久性が高いので傷に強くお手入れは楽です。
但し、無垢材の質感は、感じることができない場合があります。
◆お手入れ
無垢材の種類・塗装仕上げの種類などによりお手入れやメンテナンスの方法が変わります。
汚れや水に弱いので、こまめなお手入れが必要ですし、定期的、一年に一回ほど、オイルを再塗布することが必要です。
傷や耐久性はオイル仕上げより強いので、お手入れは楽になります。
しかし、傷の度合いにもよりますが、数年ごとに再塗布は必要です。
◆まとめ
今回お伝えしたフローリングの無垢材ですが、集成材にはない魅力があります。
年が経てば経つほどの変化がおこり、味わい深くなることや、調湿効果・足ざわりなど様々な魅力があります。
傷に弱かったり、反ったり・割れやすかったりとデメリットと思われることもありますが、無垢材を採用された方は、そこも味わいの魅力の一つと感じているみたいです。
家は、一生で一番大きな買い物のひとつですので、末永く幸せに家族と暮らします。
そんな末永く暮らす家だからこそ、時の流れとともに変化する無垢材を採用してみてはいかがでしょうか!
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